HBA北海道支部主催
「北海道産農産物を使った全国カクテルコンクール2024」
結果報告
2019年の開催から、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴う制限措置を経て、5年ぶりに「北海道産農産物を使った全国カクテルコンクール2024」が2024年9月29日(日)札幌市 グランドメルキュール札幌大通公園にて開催されました。
会場には300名を超えるお客さまにご来場いただき、カクテルを愉しんでいただきました。
今回は協賛のキリンビール㈱さまの「キリン シングルグレーン ジャパニーズウイスキー 富士」に北海道産農産物の「馬鈴薯・にんじん・ブロッコリー・長いも・メロン」を単体又は複合使用し、未発表のオリジナルカクテルを創作、競技はプレゼンテーション方式にて行い、選手自ら創作したカクテルを熱く語り、会場のお客さまを魅了しました。
冒頭に、主催団体代表として野田会長よりご挨拶があり、2012年に立ち上げとなった本コンクール経緯など(野田会長が北海道支部長就任時に発足)、5年ぶり開催への思いを述べられ、ご後援をいただきました北海道より北海道農政部 食の安全・みどりの農業推進監 山口 和海(ヤマグチカズミ)さまからは、北海道農産物とカクテルの融合への期待と開催へのお祝いのお言葉を賜りました。
第一部:
本コンクールの特徴として、特別協賛の北海道に100以上の店舗を構える生活協同組合「コープさっぽろ」さまのご協力のもと、広く一般の皆さまから作品を募集する「一般部門」が設けられていることです。
冒頭にコープさっぽろ 大見 英明(オオミヒデアキ)理事長にご挨拶を賜り、2014年から開始した「一般の部」の思い、お家で出来るカクテルの可能性に熱いメッセージをいただきました。
今年はキリンウィスキー陸を課題とした「カクテル部門」とキリン午後の紅茶を課題とした「ノンアルコールカクテル部門」が設けられ、大賞は「ノンアルコールカクテル」が選ばれ、大見理事長より賞状の授与、ホテル宿泊券ペアチケット・お食事券の贈呈、キリンビール㈱・キリンビバレッジ㈱さまよりキリン シングルグレーン ジャパニーズウイスキー 富士、午後の紅茶無糖1ケース24本が贈られました。
一般の部 結果
☆コープさっぽろ大賞
カクテル名:甘酸っぱい恋のレモンシャワー(ノンアルコールカクテル)
・日本ホテルバーメンズ協会賞(HBA賞)
カクテル部門
カクテル名:Riku heat(リクヒート)
ノンアルコールカクテル部門
カクテル名:YOZORA
・キリンビール賞
カクテル名:マッシュルームショコラスキー
・キリンビバレッジ賞(ノンアルコールカクテル)
カクテル名:きびっTEA
「コープさっぽろ大賞」を大賞受賞インタビューでは、受賞に「驚いた」と素直な感想と作品を作るにあたっての楽しさをお話いただけ、会場の雰囲気が優しく包まれました。
第二部:
バーテンダーの部・開幕。
全国より挑戦いただいた数多くの作品から書類審査にて選ばれたファイナリスト10名が来場のお客さまの大きな拍手に迎えられ、ステージから力強い歩みで各選手のブースへ。司会進行役はHBA CLASSIC 創作カクテルコンペティション王者の北海道支部・名司会者コンビ BAR KANADE 佐藤 泰代氏、オーセントホテル小樽 八重樫 猛氏の「Bar is open」の掛け声にて、コンクール&パーティーが開始されました。
今回、北海道支部の試みとして、ステージを設け壇上のカウンターで競技・審査が行われ、客席では壇上にて演技・スタンバイ・待機の3名の選手以外の7名の選手がパーティーの振る舞いを開始するスタイルとなりました。(審査員・非回遊型)
審査員には北海道農政部 食の安全・みどりの農業推進監 山口さま・キリンディスティラリー㈱代表取締役 兼御殿場工場長 岡田 義宗(オカダヨシムネ)さま、HBA野田 浩史会長、古澤 孝之副会長、小嶋 修中四国支部長(2017年本コンクールチャンピオン)をお招きして行われました。
カクテルのプレゼンテーションの選手の持ち時間は5分間、3杯分のカクテルを創作。使用材料は仕込み(自家製・可)で使用するものも含め8種類までと制限。審査基準として①普及性(ネーミング、再現性と普及期待値)②整合性(農産物の活かし方、素材との調和、名前との整合性)③作品(香り・味わい、色彩や見た目、印)④ホスピタリティ(礼儀作法、プレゼンテーション、清潔感、手際)⑤お客様投票 6つを観点にて審査。
総合得点の高い選手にグランプリ「北海道知事賞」が授与されます。古澤副会長より総評が述べられ、「北海道産農産物」の味わいを活かし、「キリン シングルグレーン ジャパニーズウイスキー富士」の味わいを相乗させた「北海道・愛」の溢れた作品が選ばれました。
バーテンダーの部 結果
☆北海道知事賞
カクテル名:Restful Garden(レストフルガーデン) ~四季彩の便り~
使用農産物:メロン、にんじん
創作者:北川 育美 (名古屋観光ホテル メインバープエルト)(愛知県)
・北海道経済連合会会長賞
カクテル名:雪雫(スノードロップ)
使用農産物:長いも
創作者:笹崎 あづみ (ジアス ルーク&タリー)(千歳市)
・札幌商工会議所会頭賞
カクテル名:Naturalist(ナチュラリスト)
使用農産物:馬鈴薯、ブロッコリー
創作者:桝谷 美咲 (TONY‘S BAR)(福岡県)
・HBA特別賞
・オーディエンス賞
カクテル名:Snow Fairy(スノーフェアリー)~冬のおとずれ~
使用農産物:長いも
創作者:白戸 崇弘 (Bar Drop)(札幌市)
「グランプリ 北海道知事賞」を受賞した北川さんのインタビューでは、「朝までにんじんの仕込みを手伝ってくれ送り出してくれた」会社の仲間へ、家族・応援してくれるお客さまへの感謝の思いを伝え、創作面では「苦労した点は特に無く、北海道産農産物のことを調べていく上で自然とストーリーが出来た」と北海道の魅力を伝えてくれる、心強い8人目のチャンピオンが誕生しました。
会場では選手のカクテルはもちろんのこと、「一般部門・大賞」のノンアルコールカクテル、キリンビール㈱さまブースには「キリン一番搾り」・一般部門課題商品 ウィスキー陸のハイボール・ギルビージントニック、キリンビバレッジ㈱さまブースでは午後の紅茶を使ったウィスキーカクテル・ソルティーライチを使用したノンアルコールカクテル、HBA北海道支部でも「パンチスタイルの野菜をふんだんに使ったノンアルコールカクテル」を提供。
お客さまには違和感なくノンアルコールカクテルも楽しんでいただけ、認知度が高くなっていると感じました。
閉会のご挨拶にキリンビール㈱北海道統括本部長 小西 敏雄(コニシトシオ)さまから、バー業界に熱いエールをいただき、会場が熱気に包まれながらの閉会となりました。
今回、ファイナリストの皆さまの素晴らしい作品にて、北海道産農産物とカクテルの融合の可能性と素晴らしさを広く知っていただける機会となりました。
キリンディスティラリー㈱代表取締役社長 兼 御殿場工場長の岡田さまからは「ファイナリストの方々の美しい所作や創作されたカクテルを味わえて、感動しました。私たちの「富士」をこんなに美味しく仕上げていただき、ありがとうございました。」とメッセージをいただきました。
これからも、バーテンダーが輝ける大会、人と人が繋がって行ける大会を目指します。